更年期めまいの症状の特徴や原因を解説!発作の対処法や日常の改善方法も
急にくらっとくる。なんだか身体がふわふわする。
更年期に差し掛かった方の多くが経験すると言われている「更年期めまい」。
今回はそんなめまいの特徴や原因について解説していきます。
突然の発作時の対策や改善方法も合わせてご紹介しますので是非最後までご覧ください。
更年期めまいの症状の特徴は3種類
更年期めまいの症状は更年期障害の一種です。発作的に起こるケースもあれば慢性的にめまいに悩んでいる方も。
そんなめまいは主に3種類あると言われています。
回転性 | ぐるぐる回るようなめまい |
動揺性 | 身体が揺れたりふわふわしたりするめまい |
失神性 | 目の前が暗くなるようなめまい |
3種類のうち、動揺性のめまいを感じる方が一番多いと言われています。
症状が酷い場合、受診する際にめまいの種類がわかると原因や対処法の手がかりになるのでご自身のめまいの種類、どんな感覚になったのかを覚えておくと診察の際にスムーズになります。
更年期めまいの症状の原因3つ
それでは、このめまいの症状はどういったことが原因で起こるのか、その原因についてみていきましょう。
①女性ホルモンの減少や自律神経の乱れ
更年期のめまいは女性ホルモンの減少や自律神経の乱れが関係しています。
そもそも更年期とは、閉経が起こる45〜55歳頃の期間のことを指します。その約10年もの間、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が大幅に減少することによって、身体が変化に対応できずにめまいなどの不調が起こるといわれています。
更年期障害の原因とその他の症状について詳しくは下記の記事を合わせてご覧ください。
②体内の水分や血液循環の乱れ
東洋医学では、更年期のめまいは、体内の水分や血液循環の乱れから引き起こされると考えられています。更年期に差し掛かると運動不足や筋力の低下、ホルモンの乱れが原因で水分や血液が循環せず、体内に栄養が回りにくい状態になることがめまいの原因と考えられています。
③耳石が与える三半規管への刺激
加齢が原因で内耳にある耳石(炭酸カルシウムのかたまり)が剥がれて三半規管を刺激することで、めまいが起こっている可能性があります。耳石が原因のめまいは、良性発作性頭位めまい症(BPPV)という病気に該当しますので、症状がひどい場合は専門医を受診しましょう。
更年期めまいの症状が治る期間の目安
・軽度のめまいの場合は数時間、数日程度
・良性発作性頭位めまい症の場合は1週間〜2週間程度
個人差で発作を繰り返す場合もあったり、長引いたりする可能性もありますがおよその目安としてはこのくらいであると言われています。また、更年期が落ち着く50代後半頃にめまいの症状が治まるケースもあります。
更年期めまいの症状を一時的に改善する2つの方法
それでは具体的に、症状が起こってしまった際の対処法を一時的な緩和方法をご紹介します。
①楽な姿勢で安静にする
立ち上がったときや行動中にめまいが起こったらまず、その場にしゃがみましょう。
しゃがむことで、万一倒れた際に頭を打つことを防げます。
その後、めまいの症状が落ち着いてから椅子に座ったり、ベッドに横になるなど楽な姿勢で安静にしましょう。
②ツボを押す
手にあるツボを刺激することで症状が緩和されることもありますので、めまいに効果があると言われている、関衝(かんしょう)、中渚(ちゅうしょ)というツボをご紹介します。
それぞれのツボをイタ気持ちいいぐらいの強さで数秒押さえながら深呼吸してください。3〜5セットすると効果的です。
関衝(かんしょう)| 薬指の小指側の爪の下あたり。めまい、自律神経を整える効果があります。
中渚(ちゅうしょ)| 薬指と小指の間をもう片方の手で、手の平と甲を挟むようにして押す。身体の水分の循環を整える効果があります。
更年期めまいの症状を日常的に予防する2つの方法
続いては、日頃からできるめまいの症状を予防する方法についてご紹介します。めまいの症状でお困りの方は生活の中に取り入れてみましょう。
①睡眠時間を確保する
更年期のめまいを防ぐためには生活リズムを整えること、特に睡眠時間を確保することが重要です。睡眠時間を確保すれば1日の疲れが取れやすくなるため、ストレスが軽減される可能性があります。ストレスが軽減されれば自律神経の乱れが軽減され症状が起こりにくくなる可能性があります。
②食事の栄養バランスに気を付ける
食事の栄養バランスを整えることも更年期のめまいを予防するには有効的です。例えば、女性のホルモンの働きをサポートすると言われているイソフラボンを含む大豆を摂取したり、血液をサラサラにして循環をよくする効果があると言われているDHAを摂取することもおすすめです。また、アーモンドやアボカドなどの上質な油を摂取したり、塩分を控えてむくみを抑えることでも症状の緩和が見込めます。
まとめ
更年期の症状として比較的経験者の多い「めまい」について取り上げてみました。
いつ起こるかわからないのも症状の特徴であるため、一時的な対処法などは覚えておくと役立ちそうですね。
また、予防策についても、簡単に日常に取り入れられるものをご紹介しておりますので、ぜひ意識して取り入れてみてください。
最後に、めまいを「よくある事」として放置してしまう方もいらっしゃいますが、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。症状がひどい場合は必ず専門医を受診するようにしましょう。
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