更年期の症状|感情(イライラ・不安等)の変化の原因・対策を解説
『いつもは何ともないことが、なぜかわからないけどイライラする』
『妙な不安感に押しつぶされそう。』
『誰も悪くないのに、敵を作ってしまう。』
『どうしていいかわからないことから不のループにはまっていく…』
『人前でも構わず、我が子を怒ってしまう自分が恥ずかしく…』
体験談でも多くの人が更年期の入り口として感情の起伏が激しくなることを挙げていました。
そんな更年期におけるイライラや不安などの感情の変化について
・更年期で不安・イライラが止まらないとこんなデメリットが!
・不安と更年期
・イライラと更年期
・病院での治療方法
こういった項目で、見ていきましょう。
更年期で不安・イライラが止まらないとこんなデメリットが!
更年期にはホルモンバランスの変化が起こり、それが感情の起伏を引き起こすことがあります。
特に不安やイライラは、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
これらの感情が止まらないと、ストレスが溜まり、心身の健康を損なう可能性があります。また、人間関係にも影響を及ぼし、家庭生活や職場での人間関係にストレスを感じることが増えるかもしれません。さらに、不安やイライラは睡眠を妨げ、さらなる体調不良を引き起こす可能性もあります。
不安と更年期
不安の原因・症状
更年期の不安は、エストロゲンというホルモンの減少により引き起こされることが多いです。エストロゲンは、心地よい気分を作り出すセロトニンという神経伝達物質の働きを助ける役割があります。そのため、エストロゲンが減少すると、不安を感じやすくなるのです。
不安の症状としては、
・心配事が頭から離れない
・将来について過度に心配する
・リラックスできない
・集中力が散漫になる
などがあります。
不安を緩和する方法
更年期における不安感を緩和するための方法として以下のようなものがあります。
リラクゼーション
ヨガや瞑想などのリラクゼーション法を取り入れることで、心身の緊張を和らげ、不安感を軽減することができるといわれています。
適度な運動
適度な運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、リラックスホルモンの分泌を促す効果があります。散歩やストレッチなど、無理なく続けられる運動を選び取り入れてみましょう。
良質な睡眠
睡眠は、心身のリカバリーに必要不可欠です。決まった時間に寝る、眠りにつきやすい環境と整えるなど良質な睡眠を確保することで、不安感を緩和できます。
バランスの良い食事
普段食べている食事でも、気を付けてみることで症状が緩和される可能性があります。ビタミンB群やマグネシウムなど、神経系の健康を支える栄養素を含む食事を心掛けましょう。
これらの方法を日常生活に取り入れることで、更年期における不安感を緩和することが可能です。
イライラと更年期
不安感と同じく多くの方が症状として表れやすい更年期のイライラも、ホルモンバランスの変化が大きな原因となります。
イライラの原因・症状
更年期に起こるイライラも不安感が起こるのと同様、エストロゲンの減少により、神経伝達物質のバランスが崩れ、イライラや怒りを感じやすくなるのです。
イライラの症状としては、
- 些細なことに怒りを感じる
- 感情のコントロールが難しい
- 過剰に反応する
などがあります。
イライラを緩和する方法
イライラを緩和するためには、ストレス管理が重要です。
ストレスを感じたときには、深呼吸をしたり、散歩をしたりして、心地よい気分に切り替えることが大切です。また、趣味や好きなことをする時間を作ることも、イライラを緩和するのに有効です。さらに、適度な運動やバランスの良い食事を心がけることも、イライラを緩和するのに役立ちます。
病院での治療方法
更年期の感情の起伏に対する病院での治療方法は主に3つあります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
①ホルモン療法
ホルモン療法、特にホルモン補充療法(HRT)は、更年期の症状を緩和するための一般的な治療法です。エストロゲンとプロゲステロンのバランスを整えることで、ほてり、のぼせ、発汗などの身体的な症状を軽減します。また、感情の起伏にも一定の効果があります。
②薬物療法
薬物療法では、自律神経を整える薬や、抗うつ薬、抗不安薬などが用いられます。これらの薬は、感情の起伏を抑え、安定した心の状態を保つのに役立ちます。また、西洋医学の薬だけでなく、漢方薬も効果的な場合があります。
③心理療法
心理療法は、専門家によるカウンセリングや認知行動療法などを含みます。これらの療法は、感情の起伏をコントロールするための思考パターンや行動パターンを学ぶのに役立ちます。また、リラクゼーション法などを併用することで、心身のリラクゼーションを促し、感情の安定に寄与します。
まとめ
更年期は、ホルモンバランスの変化により、不安やイライラといった感情の起伏を引き起こすことがあります。しかし、適切な対策を講じることで、これらの症状は緩和することが可能です。適度な運動やバランスの良い食事、ストレス管理などの生活習慣の見直し、そして必要に応じて病院での治療を受けることが、更年期の感情の起伏をコントロールするための鍵となります。
更年期の感情の起伏に悩んでいる方は、まずは自身の感情を理解し、適切な対策を講じることから始めてみてください。そして、自分一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の助けを借りることも忘れないでください。更年期は誰もが通る道です。自分自身を大切にし、自身の体と心に優しく向き合っていきましょう。
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