更年期の症状「ホットフラッシュ」とは?原因や対処法を解説

ホットフラッシュ
ホットフラッシュ

更年期障害の代表的な症状ともいえるホットフラッシュは閉経前から症状が出始めます。
女性の6割程度が経験するといわれており、そのうち日常生活に支障をきたすほどの重症になる方も1割ほどいらっしゃいます。

そこで今回、多くの女性を悩ませるホットフラッシュについて

・更年期の症状「ホットフラッシュ」とは体ののぼせ・ほてり
・ホットフラッシュが起こる原因
・ホットフラッシュへの対処法一覧
・更年期にまつわるよくある質問3つ

を紹介する記事をご用意しました。ホットフラッシュでお悩みの方の参考になればうれしいです。

更年期の症状「ホットフラッシュ」とは体ののぼせ・ほてり

ホットフラッシュの症状は
2~4分間持続する熱感と発汗がおこり、脈拍が増加。ほてりや発汗は顔面から始まり頭部・胸部に広がること。
とされており

・突然顔が熱くなる
・体温が急に上昇する
・ドキドキが止まらない
・涼しいのに汗が止まらない

などの症状が前触れなく突発的に起こります。突然の発症でパニック状態になる方も多く、焦りからまた発汗が起こり悪循環に陥ることも少なくないです。
1日に何回も症状が出ることもあります。

ホットフラッシュが起こる原因2つ

「上半身だけ暑くて、のぼせて、食事もできないほど…」
「冬でも突然、頭と顔に大汗をかくので恥ずかしくて人前に出られない…」
「会議中に自分だけ汗だくで気を遣わせてしまった…」など、
更年期世代の女性に非常に多い悩み。そんなホットフラッシュの原因を探っていきましょう。

①女性ホルモンが減少する

更年期は徐々に女性ホルモンの分泌量が減ることで、無排卵になっていき生理が起こらなくなります。
つまり、閉経が近くなると、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が減退します。

しかし、女性ホルモン分泌の指令を出している脳の視床下部は、これまで通り指令を送り続けます。やがて視床下部の指令量と実際の女性ホルモン分泌量が一致せず全身のホルモンバランスが乱れ、自律神経が乱れやすい状態に陥ります。
血管の収縮や拡張をコントロールする自律神経が乱れることで、体温調整や血流の調整が上手くいかないことによりホットフラッシュ(発汗、ほてり、動悸など)の症状が起こります。

②ストレスが原因になることもある

自律神経の乱れは、更年期によるエストロゲンの減退だけでなくほかにも、ストレスが原因で自律神経が乱れ、ホットフラッシュのような症状が出る場合もあります。
ストレスを感じると、脳の視床下部でストレスに対抗するためのホルモン(アドレナリンやコルチゾールなど)を分泌します。これらのホルモンは、卵巣から分泌される女性ホルモンを阻害する作用があるため、ストレスが原因で全身のホルモンバランスが乱れやすくなってしまうのです。

また、この自律神経の乱れは刺激物や食生活により誘発されることもあります。
日ごろから規則正しい生活、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

ホットフラッシュへの対処法一覧

突然のホットフラッシュが起こった時、どのように対処すればよいのでしょうか。
一般的な対処例を集めてみました。

・通気性のよい服装を心がける
・手持ち扇風機で顔に風を当てる
・冷たいタオルで首周りを冷やす
・カーディガンや替えの下着を持っておく
・ガーゼハンカチを2〜3枚持ち歩く
・深い腹式呼吸をする
・部屋の温度設定を涼しくする
・刺激物を避ける

ホットフラッシュの症状が起こった際は、気持ちを落ち着けるように一度大きく深呼吸をしてみましょう。ハンカチにリラックス効果のあるアロマを付けておくのもおすすめです。

ホットフラッシュを含めた更年期にまつわるよくある質問3つ

更年期の症状はホットフラッシュだけではありません。様々な症状が複雑に絡まりあい発症するのが更年期障害の特徴でもあります。突然訪れる様々な症状に悩み、不安抱える方も多くいらっしゃいます。
更年期に起こる他の症状や、発症しやすい時期を見ていきましょう。

①更年期に現れる他の症状は?

・肩こり、頭痛
・不眠、眠りが浅くすぐに起きてしまう
・すぐにイライラするなど感情のコントロールが効かない
・不安感、鬱状態
・皮膚や肌の乾燥、ドライアイ、ドライマウス
・かゆみ、知覚過敏
・月経異常、性交痛
・下痢、腹部膨張感、食欲不振

など全身に様々な症状が現れます。

②更年期の症状が出やすい年齢は?

更年期とは、「閉経」の前後5年をふくめた約10年間を指します。
日本人の平均閉経年齢は50.54歳となっていますので、更年期の平均時期は45~55歳といえるでしょう。これより前に起こるのが「プレ更年期」と呼ばれ早い人で30代後半から生理痛やPMSの症状が強くなることもあります。

③他の病気が隠れている可能性もある?

ホットフラッシュを含めた更年期症状の裏にはほかの病気が隠れている可能性もあります。

のぼせ、異常な発汗、めまいなどはもしかしたら、血液や甲状腺に異常がある可能性あり、「甲状腺機能亢進症」や「バセドウ病」の可能性も考えられます。

ほかにも、動悸息切れ手足のしびれなどがある場合はは「高血圧」の可能性もあります。高血圧は上が140mmHg以上、下が90mmHg以上をさし、高血圧が続く方は、脳卒中や心臓病のリスクが高まります。

症状が気になる方は決して自己判断せず、病院へ受診されることをおすすめします。

まとめ

ホットフラッシュはいつ起こるかわからず、それが原因で外出が億劫になり、引きこもりがちになることもあり、うつ症状が悪化するケースもあります。
この記事で、同じ悩みを持った方が多くいることや、更年期は女性が必ず通る道であることを知り、少しでも前向きな気持ちになるお手伝いができればいいなと思います。

ほかにも更年期に関する記事や、体験談などを更新していますので、そちらも合わせてご覧ください!

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